今回は地震の時に、冷蔵庫や低い食器棚などが倒れないようにするための 耐震グッズを紹介しようと思います。
目次
冷蔵庫が倒れると危険がたくさん
大型の冷蔵庫を使っている人はもちろんですが、私のように小さ目の冷蔵庫を使っている人であっても、冷蔵庫が倒れてしまうと非常に危険です。
つぶされて怪我をする
小型の冷蔵庫であれば、倒れてきても大したことはない。
なんて思っている方も多いと思いますが、足の上に倒れてきたら足の骨は折れてしまうでしょう。
もちろん大きな冷蔵庫であれば、身動きが取れなくなってしまう事も考えられますし、特に小さなお子さんがいる家庭では本当に注意が必要です。
2次被害も検討
普段は立っているので気づかない方も多いと思いますが、万が一倒れてしまった場合は、家の中の大きなスペースを取ってしまいます。
ダイニングやキッチンに横たわる冷蔵庫を想像すれば、どれほど邪魔になるか分かると思います。
いざという時の逃げ道、また、家の中を動く導線が塞がれてしまうのは、緊急時には絶対に避けなければいけません。
冷蔵庫が倒れていたせいで、逃げ遅れてしまった。
なんていう事は事前の対策で回避する事が可能なはずです。
食料を保存できなくなる
大きな地震が発生したのち、避難所などに移動する事になるでしょう。
多くの人が集まり、プライバシーの確保が難しい避難所から、早く自分の家に戻り安心してくつろぎたいと思うのは当たり前です。
そんな時、倒れたはずみで 冷蔵庫が壊れてしまっているという事が考えられます。
家に帰ってきても、冷たい飲み物が飲めなかったり、食材を長期間 保管できなくなるという大きなデメリットも考えられます。
使える防災・耐震グッズは大きく分けて2種類
地震対策の家具の転倒防止を考えた時に、一番最初に思いつくのはツッパリ棒ではないでしょうか。
棒を使えば、とても安定感が出る事は分かりますし 人気のある商品ですよね。
ただし、突っ張り棒は、どの家庭でも使えるというわけではないんです。
突っ張り棒が使えない場合
私の使っている冷蔵庫は、一人暮らしの時から使用している 2ドアタイプの高さが1メートルほどの小さな冷蔵庫です。
普段は、その冷蔵庫の上に電子レンジを置いているので、かなりバランスが悪くなってしまっています。
背の高い大型の物を使っている人は、突っ張り棒で問題ないと思いますが、低い冷蔵庫や、小さな食器棚を使っている方は 天井までが遠く突っ張り棒が使えないんです。
探せばとても長い棒もあるのかと思いますが、無理に棒を使って固定しようとすると、室内の見栄えが非常に悪くなってしまいます。
壁に貼り付けて固定する転倒防止の商品
私が使用している商品は下記のようなメリットがあるので、同じ悩みを抱えている人の参考になれば幸いです。
・天井まで遠くても問題なし
・小さいので目立たない
・工具など不要で簡単に装着する事が可能
スーパー タックフィット
私が購入したのは、スーパータックフィット(TF-L)という商品です。
冷蔵庫と、その上に置いてある電子レンジを固定したかったので2つ購入しました。
1パック(1個)に2つの固定具が入っていますが、商品説明に下記記載があるので、冷蔵庫1個に対して2個(1パック分)付けました。
高さ200cm以下、奥行45cm以下、幅90cm以下、重量100キロ以下の対象物について2個使用してください。
サイズは3種類
私が購入したのはTF-Lという壁との隙間が Lサイズの商品です。
TF-MというMサイズの商品もあります。
TF-MとTF-Lは目安安全重量が60キロ以下となっています。
・TF-Mは、壁との隙間が30mm以内
・TF-Lは、壁との隙間が70mm以内
もうひとつはTF-LL-Nという商品で
壁との隙間:70mm以内
目安安全重量が100kg以下となっていて、重い物を固定する用の商品となっています。
小さくコンパクトなので目立たない
こちらの商品はかなり小さいので、目立ちにくく部屋の雰囲気を壊すことなく耐震対策をする事が出来ます。
※上の写真は、大きさが分かりやすいように10円玉と並べて撮影しています。
1パックに上記の4つのパーツが入っています。
左側が【アーム】、右側は【ベース】というパーツになっています。
賃貸でも使える 壁を汚さない
ネジや釘は使わずに粘着性のゲルで張り付けるので、賃貸アパートやマンションの方も安心して使用する事が出来ると思います。
実際に取り付けの際に、何度も付けたり外したりしましたが、壁にゲルが残る事はありませんでしたし、壁紙がはがれるような事もありませんでした。
ただピタっと貼るだけなので、だれでも簡単に取り付けて固定する事ができると思います。
ゲルの上に付いている紙をはがすと黒いベタベタしたゲルが出てきます。
手で触ってみましたが、ベタッとしますが手に何か付くという事もありませんでしたし、剥がれなくなるほどベタベタしているわけでもありませんでした。
震度7相当にも耐える強力さ
実際に使ってから震度7相当の地震に遭遇した事はありませんが、パッケージにはそのような記載があります。
震度7相当にも耐える 建材試験センターによる品質性能試験実施済み
粘着するだけではなく、振動を吸収するような構造になっているようで、地震対策の強い味方のようです。
注意点は壁との相性
パッケージの裏面に、”スーパータックフィットと主な壁材の相性(一例)”と記載がありました。
■クロス(壁紙)
・ビニルクロス(凹凸=0.5mm以下) 〇(◎)
・ビニルクロス(凹凸の著しい壁) △(〇)
・紙クロス・布クロス ×(△)
・コーティングされたクロス ×(×)
■木
・無垢材・化粧合板・合成樹脂合板 〇(◎)
・プリント合板△(△)
■タイル・石 〇(-)
■その他
土壁・しっくい・珪藻土 ×(△)
吹付、モルタル 〇(-)
()内はシーラーで補強した場合の効果
私の家は賃貸のアパートなので、最も一般的なビニルクロスの壁紙が使われています。
よっぽどこだわった家でない限り、ほとんどの家はビニルクロスかと思います。
ポイントは 壁紙の 凹凸です。
下の写真は私の家の壁です。
0.5ミリ以下だとは思いますが、凹凸があります。
実際に使ってみた私の感想
電子レンジをどかして、冷蔵庫に張り付けるために、まずは【ベース】を壁に貼り付けました。
そして【アーム】を取り付けました。
冷蔵庫側はかなり強力にくっつきましたが、それと比べると壁側はやや弱めのフィット感だと感じました。
実験の為、何度も取り外し、色々な場所に取り付けてみました。
電子レンジやキッチンのタイル、食器棚などは、冷蔵庫と同じほど、かなり強力に付きました。
やはり壁紙の凹凸が原因のようです。
ただ冷蔵庫側に比べれば緩めですが、付けていないよりは間違いなく効果があるだろう。
と感じるほどの接着感はありました。
また、パッケージ裏面には
“壁紙との粘着性を高める、別売りの「スーパータックフィット専用シーラー」のご使用をお勧めします”
と記載があったので、粘着性に不安がある方はそちらも併せて使った方が良いかと思います。
別売りじゃなくて、セットで入っていると嬉しいんですけどね。
上記ボタンをクリックすると、M、L、LLなど色々なサイズが選べます。
壁面との接着力を高める水性シーラーはこちらです。
地震対策は、事前にやっておく必要があります。
もしもあの時に、冷蔵庫を固定していれば。
等と、後悔しても後悔しきれなくなってしまう事は絶対に避けてほしいと思います。
自分の身ももちろんですが、自分の家族や大切な人の為にも、早めに対策しておくことを 強くおすすめします。
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