今回は、コソボ(Kosovo)とセルビア(Serbia)の移動と行き方について、書いていきます。
ヨーロッパは、他国への陸路移動が簡単ですが、コソボとセルビアを移動する時は、注意点があります。
目次
コソボとセルビアの主張について
コソボの主張
コソボは本来、セルビアの自治州だったが、独立を宣言しコソボ共和国(1つの国)となったため、セルビアの自治州ではなくコソボという国となった。
セルビアの主張
コソボの独立は認めない。その為、コソボという国は存在せず、セルビアの国の一部だ。
世界各国の見かた
コソボは国連加盟国、193ヵ国中、日本やアメリカ、イギリス、フランス、ドイツ等、111ヵ国から国として承認を受けています。
その他の国連加盟国の約80ヵ国が、国としては認めていません。
コソボとセルビアの陸路移動の問題点
コソボからセルビアには入国できない
先にコソボに入国してしまった場合、コソボからセルビアに、直接入国する事はできません。
前述した通り、セルビア側は コソボという国は存在せず、セルビアの一部という主張です。
その為、コソボに入国した後、コソボから直接セルビアに陸路で移動しようとすると、国境で止められます。(入国拒否の可能性あり)
セルビアの一部(コソボ)に入っているにも関わらず、セルビアの入国スタンプが無い という理由です。
コソボとセルビアの両国に行く方法
セルビアに入国できないパターン
コソボからセルビアに入る
先にコソボに入国し、コソボから直接セルビアに入る事は出来ません。
(実際に移動したわけではないですが、国境で面倒に巻き込まれる可能性が高いです)
セルビア・コソボ両政府は,それぞれチェックポイントを設けてパスポートをチェックしています。コソボはセルビアから独立しましたが,セルビアはコソボを独立国として承認しておらず,自国の領土とみなしています。従って,コソボから直接セルビアに入国することは,セルビアへの不法入国とみなされ,セルビアへの入国が拒否されるおそれがあります。
外務省 領事サービスセンターHPから抜粋
両国に入国できるパターン
セルビアからコソボへ入るパターン
セルビアに先に入り、セルビアからコソボへ入国する事は可能です。
また、セルビアからコソボへ入り、さらにセルビアに戻る事が可能です。
筆者は、上記パターンで両国を訪れました。
セルビア⇒コソボ⇒セルビア
また、セルビアに先に入国していれば、下記なども可能になります。
セルビア⇒第3国⇒コソボ⇒セルビア
セルビア⇒コソボ⇒第3国⇒セルビア
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コソボから第三国を経由し、セルビアに入るパターン
セルビアより先にコソボに入ってしまった場合は、下記のように第3国を経由する方法で、セルビアに入国することが可能です。
・コソボ⇒モンテネグロ⇒セルビア
・コソボ⇒アルバニア⇒モンテネグロ⇒セルビア
・コソボ⇒マケドニア⇒ブルガリア⇒セルビア
等でしょうか。
個人的には、第3国を経由した所で、セルビアの入国履歴(スタンプ)無しで、コソボに入国した事はセルビアで分かるはずだと思いますが問題ないようです。
上記のパターンで、実際にコソボもセルビアも入国した旅人に何人か会って確認したので間違いありません。
ビザに関して
コソボ(Kosovo)のビザ
日本人が、コソボに入国する場合に、ビザは必要ありません。
コソボへの滞在が90日を超える場合は、警察で許可をとる必要があります。
セルビア(Serbia)のビザ
日本人がセルビアに入国する場合に、ビザは必要ありません。
(90日間以内の観光目的であれば)
ビザについては、変更になる場合があるので、最新情報の確認をおすすめします。
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